J1開幕! 浦和敗れる!
<J1>横浜マ、後半の1点死守 浦和は終盤の反撃も実らず
○横浜マ1−0浦和●(8日) 横浜マは後半15分、こぼれ球を拾った小宮山が右足で決めて先 制。後半24分にロニーが退場したが堅い守りで逃げ切った。浦和 は高原、エジミウソンの2トップの連携が乏しく、FW4人で攻めた終 盤の反撃も実らなかった。 ▽浦和・オジェック監督 (連携面の不安を露呈したが)2トップに 限らず、コンビネーションが機能するまでには、開幕から4〜6週間 は必要。結果は変えられないので、気持ちを切り替えて次戦に臨み たい。 ◇復活へ最高の一歩…横浜マが昨年のアジア王者倒す 横浜マが昨年のアジア王者を倒した。 「浦和の2トップに何もさせなかったのが勝因。小宮山の『まぐれシ ュート』にもありがとう、ですね」。自らも好セーブで完封に寄与した GK榎本は顔をほころばせた。 大型補強をした浦和は、連携面が発展途上だった。特に高原、エ ジミウソンの新2トップはコンビプレーがほとんど見られず、逆に高 い集中力を保った横浜マが浦和のすきを突いた。後半15分、こぼ れ球を拾った小宮山がペナルティーエリア手前から強烈な右足ミド ルを決めた。「あの形は得意。気持ちを込めて打ちました」。23歳が 決めたJ1初ゴールが、勝負を決める一発になった。 最後まで気が抜けなかった。後半24分に遅延行為で2度目の警 告を受けたロニーが退場。残り20分以上を10人で戦ったが、堅い 守りで逃げ切った。桑原監督は「勝ちたい気持ちを出し、90分集中 力を切らさなかった。それに尽きる」とたたえた。 10人になっても、慌てなかったのには理由がある。99年に磐田 を年間優勝に導くなど、経験豊富な桑原監督はあらゆる場面を想 定して練習していた。榎本は「10人になった時の戦い方もやった。 それが現実になった」と明かした。 横浜マは今年、「闘志・ひたむき・復活」という新スローガンを掲げ る。03、04年の連覇後はタイトルから遠ざかっていた名門が、復活 へ向けて最高の一歩を踏み出した。 |